無添加石鹸は肌に良いの?無添加石鹸の成分・選び方のポイント・長持ちさせるための保管方法などをご紹介
このサイトでは体や環境に優しいとされる昔ながらの無添加石鹸に関する情報を紹介しています。
石鹸そのものについての説明や購入時の選び方のポイント、使い始めてからの保管方法など、石鹸を使用する上で知っておくと助かる情報が中心となっています。
刺激の強い合成界面活性剤で肌荒れを起こしてしまうアレルギー体質や敏感肌の方、お肌や地球に優しいものを使いたい方に向けて古くから使われてきた優しい石鹸の魅力を存分にお伝えします。
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無添加石鹸は肌に良いの?無添加石鹸の成分・選び方のポイント・長持ちさせるための保管方法などをご紹介
- そもそも無添加石鹸はどのような石鹸?
- 無添加石鹸は本当に化学物質が含まれていないのか?
- 無添加石鹸の原料として使われているもの
- 無添加石鹸を使用するメリットとは?
- 自分の肌に合った無添加石鹸を選ぶコツ(2022/12/21)
- 無添加石鹸はどのようにして作られるのか(2022/12/21)
- 無添加石鹸は手作りすることも可能(2022/12/21)
- オリジナルの無添加石鹸を自分で作る方法(2022/12/21)
- 無添加石鹸を長持ちさせる保管方法(2022/12/21)
無添加石鹸は肌に良いの?無添加石鹸の成分・選び方のポイント・長持ちさせるための保管方法などをご紹介
無添加石鹸とは肌への刺激などが懸念される添加物が入ってない石鹸のことです。
添加物が一切入ってないものと思ってしまいますが、何か一つ入ってないだけも無添加と表示されているのが現状です。
より肌に優しい石鹸を選びたいのなら完全無添加石鹸を選ぶと良いでしょう。
無添加石鹸の中には水とカリ石ケン素地のみ使用というものもあります。
天然成分のみでできた石鹸であれば、肌はもちろん地球への負担も少なくて済みます。
選ぶ際は成分を確認してみると良いでしょう。
そもそも無添加石鹸はどのような石鹸?
私たちが、体などを洗う際によく用いられるものに石鹸があります。
石鹸にも様々な種類がありますが、大変良い香りのするものや防腐剤などの成分を含むものも知られています。
このような成分が含まれる石鹸には、色々な良い面もあるのですがそのような添加物に対しアレルギーを持つような人も数多くいることが有名です。
そのような人たちにとって、そのような添加物を含まない無添加石鹸というものが大変魅力的です。
無添加石鹸にはその名のとおり、添加物が一切含まれません。
このような石鹸は、通常のものに比べ環境の変化を大変お安くなっているのですが、そのぶん肌に与える影響というものが小さくなってきます。
色々なことに対してアレルギーなどお持ちであれば、まずこの石鹸を利用されることをお勧めします。
色々な調整する成分なども入っていませんので、洗浄力が強く肌が突っ張ったような感じになるかもしれません。
しかし、そのような特質が、肌に対して大きな影響を与えないものであるということを知る必要があります。
無添加石鹸は本当に化学物質が含まれていないのか?
無添加石鹸には化学物質を含まないといった印象を持っているかもしれませんが、以外にも私たちの身の回りにあるものはほぼすべてが化学物質といえるでしょう。
化学物質が天然でない物とすると、無添加石鹸の原料である石鹸素地には、ほとんどの場合で苛性ソーダとも呼ばれる水酸化ナトリウムが用いられており、これは人工的に製造された工業原料です。
しかし、完成した石鹸に含まれる水酸化ナトリウムは人体に有害な刺激をせず、生物分解にも大きな影響を与えません。
無添加石鹸に含有されない化学物質として挙げられるのは着色料や、エデト塩酸に代表される金属イオンによる油脂の酸化や変色を抑えるための金属封鎖剤、あるいは香料です。
合成着色料には発がん性の懸念があり、金属封鎖剤は生物分解が難しいですし、一部の合成香料には自然界における生体濃縮の問題があります。
無添加石鹸はこうした成分を含まないため、厳密には化学物質を使っていても安全性は高いのです。
無添加石鹸の原料として使われているもの
無添加石鹸の原料は石鹸素地と呼ばれるもので、石鹸素地は何らかの油脂と苛性ソーダを混合し、鹸化反応させて作られるものです。
苛性ソーダは水酸化ナトリウムの別名で、水酸化ナトリウムは強いアルカリ性の無機化合物ですが、油脂の脂肪酸とナトリウムが化合することによって安全に汚れを落とす効果を発揮します。
一方、原料となる油脂には植物性と動物性があり、動物性の場合は牛脂を使うことが多いです。
牛脂は融点が摂氏40度から45度の範囲とされているので、肌の上では溶け切らない性質を持ち、洗濯の際にはお湯を使うことが推奨されています。
植物油を用いる場合はパームヤシから得られるパーム油や大豆油、菜種油といった食用にもなる油脂が用いられます。
また、オレイン酸を豊富に含み保湿力の高いオリーブ油やマカダミアナッツ油を用いることもあります。
乾燥肌の方が無添加石鹸を使うなら、保湿力の高い植物油を原料としている石鹸がおすすめです。
無添加石鹸を使用するメリットとは?
無添加石鹸には法的な定義がないため、無添加とされつつも保存料や香料を含んでいる場合があります。
とはいえ、それらの成分は天然由来のものであることが多く、肌への刺激や環境負荷の少ない製品が多いです。
そんな無添加石鹸を使用するメリットとしては、肌への刺激の少なさが代表的ですが、洗浄力の点でもメリットはあります。
天然油脂と苛性ソーダだけを使った石鹸素地はその全てが洗浄成分といえるので、汚れ落ちのよい洗浄料といえます。
特に油汚れを落とす力は強いので、油性肌の方でもさっぱりとした洗い上がりになりますし、台所や洗濯といった場面でも効果的です。
しかし、オリーブ油などの保湿性の高い油脂を原料にしている無添加石鹸は洗浄力の高さと保湿力が揃っているので、乾燥肌の方でも汚れを落としつつもしっとりとした洗い上がりが期待できます。
また、無添加石鹸は刺激性のある添加物を含まないので、香料や防腐剤にアレルギーのある方には安全性のメリットが高いです。
自分の肌に合った無添加石鹸を選ぶコツ
食品をはじめ、化粧品やシャンプー、洗剤など、普段当たり前のように使っている身の回りのあらゆるものの多くに添加物が含まれています。
使用感を良くしたり、香りをつけたり、保存のためなどさまざまな目的がありますが、添加物の中には体に害を及ぼすと言われているものもあり、人によってはアレルギーの原因にも。
そのため無添加のものを選ぶようにしている方もいるのではないでしょうか。
手洗いや洗顔などに無添加石鹸を使いたいとき、自分に合うものを選ぶ必要があります。
無添加でも使用されている原材料や成分はさまざまなので、どれでも合うとは限りません。
成分表示を見ただけで判断するのは難しく、通常サイズの無添加石鹸を購入して肌に合わなかったら無駄になってしまいます。
サンプルがある商品なら実際に試すことができるため安心です。
数日から1、2週間ほど使用できるので、使用した際の肌の状態をチェックすることができます。
初めて無添加石鹸を使用する際はサンプルから始めることが失敗しないポイントです。
無添加石鹸はどのようにして作られるのか
私達のよく知る石鹸、その中の一つである無添加石鹸。
その製造法の一つである釜焚き製法は、温度や火力などを判断する経験が非常に困難な製法で、完璧に行えるのは日本では数人しかいないと言われています。
その方法はまず、大きな窯に原料となる天然植物油と苛性ソーダを入れて、じっくり炊き上げていきます。
この時に使われる薪はボイラーよりも火力が強いと言われています。
炊き続けていくと、熱で油と苛性ソーダが反応し、鹸化という反応がはじまります。
この鹸化の状態を把握するのに経験が大切で、職人が温度や表面の状態を確認していきながら仕上げていきます。
注意しておかないと釜から鹸化されたものや蒸気が吹き上がるので細心の注意をはらわないといけません。
炊き上げてから約3日で石鹸の色はきれいな飴色になり表面に皺が入るようになったら釜揚げします。
釜揚げしてから石鹸は木型などに濾していきながら自然冷却させていき、固形化したものをカットしていきます。
カットしたものを乾燥させます。
この乾燥させる時間が特に長く、季節によっては半年以上かかってしまうこともあります。
長い時間をかけて乾燥させたものが無添加石鹸となります。
職人によって手間暇をかけて作った無添加石鹸は普通の石鹸とは違い、余計な成分が入っておらず、肌にとても馴染みやすい石鹸となっています。
無添加石鹸は手作りすることも可能
新型コロナウイルス感染症の影響で、手洗いやうがい、アルコール消毒が必須となり、手荒れがひどくなった方も多いのではないでしょうか。
そこで、手に優しい無添加石鹸の自作を考えてみてはいかがですか。
自作石鹸は難しいと思っている方がいるかもしれませんが、インターネット通販でキットを購入することも可能なため、無添加石鹸を作るのはそれほど難しくはないのです。
石鹸づくりというのは実は、練れば練るほど、自然乾燥をさせればさせるほど、きめ細かい泡が立ち、心地よく使えるように仕上がるものです。
初めて作る方は作り方を紹介しているインターネット通販のサイトを利用すると失敗がないでしょう。
慣れてきた場合に、香りにこだわったり、精油が入っている無添加石鹸を作ってみるなど、凝ってみると楽しいはずです。
お子さんがいらっしゃる方には、ねんど遊びのように子供と作ることもできるため、楽しみながら肌に優しい石鹸が作れるのでおすすめです。
オリジナルの無添加石鹸を自分で作る方法
肌に優しい無添加石鹸は多くの製品が市場に流通していますが、もし理想的なせっけんが見つからないのであれば、作ってみるのも方法です。
石鹸をハンドメイドする場合には、通常の純石鹸の製造と同じコールドプロセス法と、グリセリンを中心に作られたMPソープを使う方法があります。
無添加石鹸を作る場合は、純石鹸と同じコールドプロセス法を用いるのがおすすめです。
一般的なハンドメイド石鹸は、植物油100グラムに対して12.2グラムの苛性ソーダと精製水35グラムの比率で構成されます。
最初に準備する苛性ソーダと水を混合した溶液は、有害なガスを出し摂氏90度に達するので、換気の良い安全な場所で行いましょう。
摂氏40度くらいになったこの溶液と同じ程度に温めた油を混ぜ、若干粘りのある状態まで乳化したら型に流します。
保温状態で丸1日待ち、型から出してさらに1日置いてから、必要なら切り分けて4週間乾燥させます。
道具と材料のそろったキットも販売されているので、それを使えば確実で簡単です。
無添加石鹸を長持ちさせる保管方法
一般的な石鹸には防腐剤や防カビ剤、固形の状態を保つための安定剤、香をつける香料、色をつける合成着色料など様々な添加物が含有されていますが、無添加石鹸にはそれらの成分がありません。
そのため、無添加石鹸を長持ちさせるためにはちょっとしたコツがあります。
使い終わった時に皮脂などが表面に付いていた場合は放置すると酸化してしまう可能性があるため、お湯で軽く流して表面を綺麗にします。
その後は乾燥させることが大切で、湿気や熱によるカビの発生のほか、溶解して形が崩れたり減容されてしまうのを防ぎます。
風通しの良い場所で無添加石鹸が乾いたのを確認したら、石鹸ケースなどに入れて保護するのもおすすめです。
無添加石鹸は添加物をできるだけ少なくすることでお肌にやさしいのが特徴ですが、それと引き換えにデリケートなのも確かです。
もしも酸化して量が減少してしまうのは非常にもったいないため、長持ちさせるためにひと手間かけて有効活用したいところです。